「……あの場所、か…」 不意にあたしは、ボソッと呟いた。 「あぁ、接触する場所の話…? 大体検討付いたのか?」 『あの場所』 その言葉で思い付くのは… 「もしかしたら、 あたしたちが住んでた…あの家かな」 ……それとも、奴が働いていた会社…? それくらいしか、正直思いつかない。 ……でも、ここをクリアしないと 奴には会えないんだ。 ……もし会えなかったら、また振り出しに戻る。 だから……奴の心を読み込むしかない。