あたしは不意に着信履歴を見て
奴からの電話は、夢じゃなかったことを
改めて確認する。


『時間は18時。あの場所で会おう。』


確かに奴は、そう言っていた。


「…なんのつもりなの?」


あえて場所を教えないことで、
奴はあたしを試してる……?


……でも、奴がどんな罠を仕掛けようが
あたしは全部、受けて立つよ。


そんなことを思いながら、
あたしは校門を後にした。