「…すみません、あたし早退します。」


だいぶ楽になった身体で
ベッドから下りる。


「…本当に体調大丈夫?
もう少し休んでて良いのよ?」


「…いえ、ご迷惑おかけしました。」


そして、先生にお礼を言って
あたしは保健室を後にする。


カバンを取りに教室へ戻ると
今の時間は移動教室だったらしく
好都合なことに、誰もいなかった。


あたしは、すべての物をカバンに詰め
玄関へと向かった。