蒼波が保健室の先生に話を通してくれたらしく 瀬織はすぐにベッドで休むことができた。 「ごめんね、先生少し保健室空けるわね。 すぐに戻るから。」 「…わかりました。 蒼波さんも、戻っていいよ。」 「…へ?」 「瀬織は俺が見るから。 多分もう授業始まると思うし。ありがとな。」 「わかりました。 雫ちゃんのこと、よろしくお願いします。」 そう言って、彼女も保健室を後にした。 瀬織が眠っているベッドの近くまで行き 俺は椅子に腰を掛けた。 と、そのとき……