『……1ヶ月後。』


怒りからか…途端に低くなった奴の声が
電話越しから聞こえた。


「……?」


『1ヶ月後に、会わないか?』


そんな言葉が聞こえ、
あたしの口角は自然に上がっていた。


……まさに、あたしが望んでいた
シナリオ通りだったから。


『時間は18時。あの場所で会おう。』


奴の言葉に、あたしは眉をひそめる。


「……あの場所…?」


『あぁ……楽しみにしてるよ。』


そして、その後に聞こえたのは…


電話が切れる音……__