『次会ったら、絶対に
仇を打ってやるって思ってた。
例え止められても殺そうって思ってた……。
だけどっ…いざとなったら
一歩も動けなかった!』
『………』
『情けないよ…自分が許せない。』
『だからって……死ぬの?』
『………っ』
『こんなのおかしいって!
だって…お姉さんは何も悪くないじゃん!
むしろ、ずっと怖い思いしてきたのは
お姉さんなのに…死ぬ必要なんてない!』
『…ありがとね。
最後に、あなたみたいな優しい人と
出会えて良かった…。』
『えっ……ちょっ…』
『ごめんね、さよなら。』
そう呟いたお姉さんは、
すごく優しく微笑んでいた…。
『ちょっとまってっ…』
__ドサッ……!
その直後に聞こえた鈍い音。


