『復讐なんて辞めたい』 __そんな気持ちに、あたしは鍵をかけた。 そして、胸の奥にしまいこむ。 「終わらせなきゃ……。」 復讐が長引けば、長引くほど… あたしの気持ちは 簡単に変わってしまいそうで ……ものすごく怖くなる。 ……だから黒瀬に、こじ開けられる前に 早く復讐を終わらせなきゃ…。 そんなことを思いながら、 あたしは拳をギュッと握りしめた……__ 《第10章 完。》