「っ……幸せなんていらない。
だって、もしもあの日に……
……7年前に戻れたとしても…
あたしはきっと、同じ道を選ぶと思うから。」
そう言った瀬織の声は震えてて
俺の胸は、えぐられるように痛かった。
…なんでだよ。
なんて言ったら、瀬織の心に届くんだよっ。
そんなことを思いながら
ギリッ…と拳を握りしめる。
……俺は今まで、誰かを憎いなんて
思ったことがなかった。
…けど、生まれて初めて
__瀬織の父親が憎いと思った。
あいつをここまで追い詰めた
瀬織の父親が…すげぇ憎くて仕方ねぇよっ…。
「話はもう十分でしょ…?」
そう言って、俺に背を向けた瀬織。
「っ…頼むから…!」
咄嗟にそんなことを言って、気付けば俺は
瀬織の腕をぐいっ…と掴んでいた。
「頼むから復讐なんて辞めて、
罪を償えよっ…。
辛くても、次は1人じゃねぇから…
何があっても……俺が最後まで
瀬織の手を引っ張ってやるからっ…!」
「……っ」


