犯罪にも徐々に慣れてきて、 復讐心しかなくなった中学2年の頃。 …あたしは、1人の女性に出会った。 ……とあるマンションの屋上で。 女性は、飛び降りようとしていたんだ。 その光景にあたしは目を見開いた。 それと同時に、 母と姉が亡くなった日の光景が蘇った。 血の海…目の前で死んでいく家族。 もう……あんな残酷な姿は見たくない。 気付くと、あたしは一目散に 屋上へ向かっていた。