「……ん。」 どこかから、かすかに聞こえた声。 もしかして、お母さん……? 「ねえお母さんっ…!お姉ちゃんがっ… お姉ちゃんが……!!」 震える足で立ち上がり あたしは、キッチンに向かった。 「っ…!」 __見えた光景は……また赤色。 「なんで……」 足に力が入らなくなり あたしは崩れるように座り込んだ。 「っお母…さん…!」 視界が涙で、どんどん滲んでいく。 滲みすぎて、何も見えない。 ……何も見たくない。