彼の悲しそうな表情に あたしは思わず、拳を握りしめる。 そして、何も言わずに あたしは屋上の出口へと向かった。 「…っ復讐なんて辞めろよっ…!」 そんな言葉が聞こえた直後 あたしはぐいっと、黒瀬に腕を掴まれる。 「っ……簡単に…」 「…え?」 「っ…簡単に辞めろなんて言わないでっ! …あたしが今まで どんな思いでここまで来たのか、 なにも……なんにも知らないくせにっ……!」 声を荒げて、 あたしは黒瀬の手を振り払った。