『誰かに傷付けられて、 本当の痛みを知ってる奴は…… 理屈では済まされない 彼女なりのやり方があんだよ。』 『…あんたには無理だよ。 雫が負った心の傷は あんたの言葉で解決するような そんな軽いもんじゃねぇから。』 ……あの男が言っていた言葉の意味が ようやく分かった。 「っ…なにやってんだよ……俺。」 ……初めて知った瀬織の過去は 俺が想像していたよりも辛く… そして、悲しすぎる過去だった……__ 《第9章 完。》