「……違うんだ。」 俺はボソッと呟いた。 「……え?」 「そうじゃねぇーんだ。 俺さ…あいつが死んだって報告受けた時 内心すげぇー安心したんだ……。」 「………」 「"もう母さんを傷付ける奴がいない" そう思ったら、ホッとしててさ……。 でも、『あぁ…俺は家族が死んでも 何とも思わねぇー最低な奴だったんだ』 って思ったら……自分が怖くなった。」