「…なんだそれ。 あんた見るからに怪しいけど、 他人の未来がわかる超能力者とか?」 「……ふっ…くだらない。」 あたしは冷たく言い放ち 彼に背を向け、歩き出した。 「……サンキューな!」 そんな声が聞こえ、 あたしは思わず立ち止まる。 「……あんたがいなかったら 俺、母さんを1人にさせるところだった。 だから…サンキュー。」 「……お礼なんて言わないでよ。 あたしの本性も知らないくせに……。」 彼に聞こえない音量で あたしは小さく呟いた。