天才少女の復讐法。



医師との話が終わり、
俺は母さんのいる病室へと向かった。


__ガラッ…


「…煌弥……ごめんね?
学校だったでしょ?」


中には、無事に意識が回復し
酸素マスクや心電図モニターに
繋がれた母さんがいた。


「そんなことより、
母さんは大丈夫なのか?」


「お母さんは大丈夫!
それより煌弥、橋本さんに
お礼言っておいてくれない?
救急車呼んでくれたの、橋本さんみたいなの!」


橋本さんとは、小さい頃から面識がある
ご近所さんだ。


「わかった。
じゃあ俺、家から荷物とってくる。
母さん、しばらく入院だろ?」


「うん、お願いね。」


「それじゃあ、またな。」


そう言って、俺は病室を後にした。