天才少女の復讐法。




不意に入口を見ても、
瀬織が中に入って来ることはなかった。


「………」


なんか、不思議な奴だな…。


俺は大体、目を見れば
『こいつ、嘘ついてるな』とか
『この子は気を遣っているな』って言うのが
けっこう予測できるんだけど………


瀬織の目は、何を考えているのか
全く読めなかった…。


逆に、俺の方がなんか
見透かされてられるような気がして…
ちょっと怖かったくらいだ。