天才少女の復讐法。



「それでもこんなやり方、
正義なんかじゃねぇ!お前は間違ってるよ。」


……なんて言ったら、いつものように
余裕そうな笑みを浮かべると………


俺は、そう思っていたんだ。


……でも、今日は違った。


「…じゃあ、あんたの正義って何?」


……そう言って、珍しく瀬織は
俺と目を合わせてきた。


その表情は、いつもの何を考えてるのか
全然読めない表情なんかじゃなくて……


その答えを知りたい、と訴えてるような…
瀬織らしくない…悲しそうな顔だった。


「………」


……そんな瀬織を見て、


俺は……何も言えなかった。


なんにも………答えられなかったんだ__