天才少女の復讐法。



「……体調でも悪いのか?」


俺は彼女に問いかける。


だけど瀬織は、一言たりとも声を出さず
ただ首を横に振った。


「そっか、なら良いけど。」


少し気になりつつも、
俺は教室の中に入った。


「お一!黒瀬じゃん!」


そう言ったのは
親友であり、俺の1番の理解者。


名前は葛西 遼(kasai ryou)。


「おっす、久しぶり!」


俺は遼に挨拶をしたあと
自分の席に座った。