罪のある者…… その言葉を聞いて、1番に浮かんだのは わたしをいじめた、あの3人。 「……今は許せない。 でも、伝わったらいいなって思う。 辛さとか…苦しさとか… それを知ってくれたら 分かってくれる気がする。 同じ過ちは、もう繰り返さないと思う。」 わたしがそう言うと、 雫ちゃんは少し黙り込んだ。 「……雫ちゃん?」 「………単純だね。」 「……え?」 「やっぱり、あんたも黒瀬と同じだ。 あたしの気持ちなんか、理解できない。」 そう言って、 雫ちゃんはわたしの手を振り払った。