【優雨side】 はぁ…久々の学校だな。 そんなことを思いながら、教室に向かう。 「ん…?」 …不意に俺は、教室の前に 誰かが立っていることに気づいた。 詳しくは知らね一が、 確かあいつは……瀬織、だっけ? 彼女のことは少しだけ知っている。 入学直後からずっと、学年1位で こんなトップの高校を唯一推薦で通った人だ。