「うっ……ひっく…っ」 止まらない涙を流しながら フェンスを超える。 僅かな足の踏み場…… 一歩踏み出せば……楽になれるよね……? …っでも、やっぱり死にたくないよっ……。 死ぬのは怖い。 今更そう思うわたしは、やっぱり弱虫だ。 でも…生きていく勇気なんて これっぽっちもない。 そして、わたしは拳を握りしめたそのとき……