「…それなら、今助けを求めてる人を 救ってあげた方が良いんじゃない?」 ……助けを、求めてる人……? ……誰のことを言ってるんだ…? 不思議に思うが、心当たりも特にない。 「あの子、そろそろ自殺しちゃうかもね。 ……追いつめられた顔してたし。」 じ、自殺…? 「な、何言ってんだよお前。」 「……自分の学校で 自殺者を出したくなかったら、 あんたが止めてみせてよ。」 そう言って、 瀬織は再び背中を向けた。