天才少女の復讐法。



「……証拠、見つかるといいね?」


あたしは、さらに煽るように
笑みを浮かべた。


「少しでも信じた俺がバカだったよ。」


そんな言葉を残して、
黒瀬は教室を出て行った……__。


「…………」


誰もいなくなった教室で


「……これでいいんだよね。」


あたしはボソッと呟いた。


母と姉の仇を取るのは
あたしの役目だから……


復讐は、誰にも邪魔されたくない。


ひとりで復讐を始めて、
誰にも頼らずにひとりで終わらせたい。


だから………
大嫌いな人殺しの役を、自分の意志で…


あたしは今日も演じるんだ……__。