― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 【詩織side】 助けて……助けてッ…! わたし、蒼波 詩織(aonami siori)は 何度も何度もそう叫んだ。 でも、誰も気付いてくれない。 誰も…わたしを助けてはくれない。 もう……ダメだよ…。 震える足で階段を駆け登る。 『死にたい……。』 屋上のドアを開けると、 涙色の空が目の前で広がっていた……__