「え?行っちゃうのかい?」 「…安心してください。 できる限りの応急処置はしといたので。」 あたしはそう言って立ち上がる。 「…あなたは香澄ちゃんの知り合いなのかい?」 ……香澄ちゃんというのは、 この奥さんのことだろう。 「……いえ、初対面です。」 あたしがそう言うと… その人はさらに不思議そうな顔をした。 「それじゃあ、どうしてこの家のこと そんなに詳し……」 __ピーポーピーポー!!! その人の声は、 サイレンによってかき消された。