天才少女の復讐法。



―数日後―


自宅を調べたあたしは
さっそく社長の家へ向かった。 


「……ここか…。」


予想どおり、無駄に大きい自宅。


でも、思ってたのと少し違った。


セキュリティーは案外緩そうだし、
少し奥を除けば
透明なガラス窓の向こうに
奥さんらしき人が掃除をしている。


お金持ちなのに、
家政婦は雇ってないみたい。


不意にあたしは、
ポケットから封筒を取り出した。


中には不倫写真が入っている。


あたしはその封筒を
ポストの中に入れようとした、そのとき……


__ガラッ!


突然、ドアが開くような音がして
咄嗟に身を隠した。