「…何がおかしいんだよっ。 お前は人を殺してんだぞ!?」 そう言って、 黒瀬はあたしを嫌悪な目で見つめた。 「……っ…」 …そんな目で…あたしを見ないでよ。 不覚にも、あたしはそう思ってしまった。 いや、黒瀬が怒るのは…当然のことだ。 こうなることくらい、 あたしだって分かっていたはず。 それを承知で、 あたしは黒瀬に告げた……のに。 なのにどうして あたしはそう思ってしまったのだろう。