……なんて、思っていたのに 翌朝の学校で、予想外の出来事が起きた。 「おはよう黒瀬くん。」 教室に向かう途中の廊下で 聞き覚えのある声が聞こえた。 「…瀬織。」 「…ん?」 そう言って、にこやかに微笑む瀬織。 ……もう分かってんだよ。 その笑みは…偽物なんだろ…? ずっと、騙してたんだろ…? 俺は、ギュッと拳を握り締める。