天才少女の復讐法。



先日、あたしは吉木 晴美に電話をした。
……黒瀬に見られていたらしいけど。


あたしはあるコトで脅し、
吉木 晴美を今日この場所に来るように
命じたのだ。


もうすぐ約束の時間になる。


吉木が裏切って約束の時間に来ない
なんてことはほぼありえないだろう。


念の為そのようなことが起こらないように
対策をしておいたしね。


まぁ、吉木が万が一来なかったとしても
彼女にメリットはなんにもないのだ。


もちろん、来ても結果は変わらない。


つまり、どのような選択をしようが
彼女はもう、生きられない運命なのだ。


その運命は、彼女が隠蔽に協力した時点で
もう決まっていた。


そして、その運命を決めたのも……
復讐心しか頭にない
あたしによるものだった……__。