―第2金曜日― 時刻は21時……__ あたしは、黒い上着に黒い手袋を着用する。 フードを深く被り あたしは、ある場所へと移動した。 「ようやくこの日が来た…。」 真下には川が流れていて どうもがいたって、誰の耳にも届かない。 聞こえてくるのは 鳥や虫の鳴き声…そして、木の揺れる音。 うるさい川の音。 「こんな良い場所で最期を迎えられるなんて 幸せだね?吉木 晴美さん。」 そう呟いて、あたしはふっと嘲笑う。