「悪かったって!ほんとごめんな、あれは全部忘れたから!ゆるしてー川元ー」

結局、学校へ行く直前、なーちゃんから電話があって、寝坊したので先に行けとのこと。
そのおかげで、今日も小谷と二人の朝。


それ自体はとっても嬉しいことなんだけど、さっきあんなことがあって、わたしは小谷の顔すら見ないままふくれっつらで登校中…


「あーあガッコついちゃったよ。マジでごめんな。もう俺、川元んちいったりとかしないからさ。話はしてくれよ?」


そういって、小谷は階段を駆け上っていった。


もう、きてくれないんだ…