「……わ…とー‼︎」

「ん?なんか聞こえない?」

「うん聞こえるね?だれだろう?」



「かーわーもーとー‼︎」

え?小谷??

小谷の方を見ると、満面の笑みで手を振っていた。

これは…わたしに?

「リナ!振り返さなきゃ!」

「うー…」
恥ずかしい…。
でも、わたしは小さく手を振り返した。


「みてろよなー‼︎」

そう叫んだ小谷はボールを蹴りながら、ゴールへ向かって走り出し、キーパーを避け、綺麗にシュートを決めた。