蒼空と別れたその夜。

私は月が見たくて、高台に行く。

すると、そこにはもう先客がいた。

それはー…

「蒼…空…」

蒼空で。

でも、いつもと違う彼の雰囲気にビックリする。

…泣いてるの?

そして、蒼空が呟く。

「千紘…戻ってこいよ…。化けてでもいいから俺の前に来てくれよ…」