そう思ったのはその場にいた全員が思ったようだった





梨央以外は







「!?!?....いったぁ....な、なにすんのよ!?」






そういって頬をさするのは坂田







そう梨央が坂田をビンタしたのだ








「痛い?...そうだね。でも、その痛みはすぐ引くよね?
.....私があんたから受けた痛みはこんなものじゃないんだよ?もしかしたら一生引きずるかもしれない心の傷になるんだよ?」







梨央のその言葉に坂田は黙る





「それだけ罪の重いことをしたってこと、改めて考えなよ」






梨央が無表情でそういうと坂田は涙ぐんで






「ごめん...なさい...」





と小さくいって逃げるようにして走り去った