明音side
黄色い小さな家が近くにある公園へのベンチに腰をかけた
「…ふう」
誰もいない公園で少し寒い秋の夜空を見上げる
するとどこかからからヒールの音が聞こえてきた
「陽加姉!!」
そこには久しぶり…10年ぶりくらいに会った姉がいた
「明音っ、ひっさしぶりだね〜!」
自分より歳上とは思えないほどの元気のいい声ではしゃいで抱きついてくる
髪は昔からの癖毛でフワフワしている
「うん、久しぶり」
私は微笑む
すると…
「もー、あいっからわず陽加姉は子供なんだから」
そこにいたのは制服姿でギターをしょったポニーテールをした雨美だった
「「雨美!!」」


