ある時、流が1度村に戻ると言った。
彩姫は止めたが流はまた戻ってくると
言って地上へ向かった。
しかしそこに流が知っている村はなく、
荒れ果てた地となっていた。
親戚や知り合いは皆死に、
そこに人の姿はなかった。
流は目に映ったその光景に絶望し
自ら海に身を投げた...。

そのことを知った彩姫は
ひどく嘆き悲しんだ。

その数日後。
流と彩姫が初めて出会った日。
彩姫は海の中で1枚の手紙を拾った。
それは流からの最期の手紙だった...。