「彩葉、国語は学年トップだろ?
通称国語の鬼。国語の天才。
何か問題あるか??」

まぁ国語は得意だけど...。
その通称初めて聞いたし。
人に教えるとかそんなの無理だよ...。
教えてもらう立場しか
なったことがない私は
今きっとすごい焦ってる。
絶対焦ってる。

「まぁ軽くだから。
そう慌てるなって。」

私も顔に出るんだろうな。
いっつも直絆に心を読まれる。

カバンを背負った直絆は
自分の席から扉の方へ歩いてく。

「じゃーなー。彩葉。香流。
彩葉今度よろしくな。」

そういうと私たちの返事を待たずに
直絆は視界から消えてった。