君の知らない物語


――――――。


お母さんが持ってきてくれた上着。
そのポケットの中にいれた携帯が鳴った。
携帯を取り出し画面をつけると
直絆からの新着メールの文字。
メール画面を開くと受信フォルダには
13件の新着メール。
きっと直絆が私が事故にあったことを
みんなに話したのだろう。
いや、話さなくてもみんな
もう知っていたのかも。
私が気づかない間にたくさんの
メールがきていたことを知る。

でも、その中で、たった1件。
その1件が私の目の色を変えた。

香流のフォルダに1の数字。

香流と夏帆とはよくメールするから
2人だけ専用のフォルダを作ってあった。

夏帆のフォルダには3の数字。

でも、私の視界には香流のフォルダしか
入らなかった。