先輩に迷惑がかからないよう、常に早くをモットーに、台車をひきながら猛ダッシュする。

すると、とちゅうで、
「槙尾、ちょっと来い。」

槙尾は、私の名前。

呼び止めたのは、内田さん。
彼は、別の部署で仕事をする、五つ上の先輩だ。