なんか、変な町に来た。
見た目からして、やばそうな感じだった。
「わんこ。この町はだめかもしんねー。」
「野宿かぁ。今日も。」
わんこの声は普通の人には聞こえない。彼も特別な力を秘めているからだ。まだ何かは知らないが。
すると、感じ悪そうな人達がこちらに気付き、睨んできた。
その中に、俺と同い年くらいの女の子がいた。
なんでこんなところに。と思った。
すると、彼女はある男にしかられ、というより怒鳴られ、吹っ飛ばされた。
さすがに見逃せなかった。しかも、いい運動になると思った。
*
見た目より弱くて、やはりこの程度かと思った。
彼女の方を向くと、何やら、怖がっているようだ。
キズを見ようとすると、引き下がった。
やっぱり俺はそういう奴なんだと思った。
だが、助けようと思った。
まだ怖がっていたので、
「(女なんか)興味ねーよ。なんにもしねーって。」
と言ってやった。
すると一気に表情が変わり、ほんと?と確かめるように聞いた。
だから、そういうの無いから。
とりあえず、無理やり抱き上げた。
すると、彼女は寝だした。
「はぁっ?!何?こいつ?」
「安心したんだってば。ほんと、分からずやだなー。」
「う、うるせぇ。」
野宿出来る場所探さなきゃな。