小箱の中の石が光った時に何かが起きた?

ベッドの上の小箱を拾い石に触れた。

石は全く光りもせず何の変化もおきない。

「どういうことよ、これ…」

小箱を片手に立ち尽くした。

家の中の様子が気になって部屋を恐る恐る出た。


あまり変わらないな。


あ、おじいちゃん…


食卓テーブルの椅子に腰掛ける後ろ姿。


こうやって見るとおじいちゃん髪の毛今よりまだあるな…


「由実子さぁん、お茶くれんか」


あ、喋り方は変わらないわ。


「マジで…私、高校生に戻った⁈」


階段に座り込んでいると、


「姉ちゃん、邪魔」

後ろから足で背中を突っつくのは…弟の未来。


弟の足をギュッと掴んだ。


「いってぇな、怪力女」


このクソ生意気な弟の声変りしたばかりの懐かしい声。