午前5時。

用務員が校門の清掃を始める前から、臥龍は屋上の給水塔に胡坐をかいて座っている。

別に用がある訳ではない。

ここから見る朝焼けが好きなのだ。

その辺は生徒会の面々と同じらしい。

天神学園の一等席で、毎朝太陽を拝む。

臥龍の日課だ。

龍乃は毎朝一番乗りを亜鳥と競い合い、生徒会室に最初に来ているのは亜鳥だと思い込んでいるようだが、実は一番早いのは臥龍なのだ。