どうする?

どうすれば花を助けられる?

連中の要求通りに、刹那を呼び出して向かわせるか?

しかしそれでは思惑通りに事が運んで気に入らない。

何より、こちらが下手に出る理由は何一つないのだ。

こちらが詫びる理由も、花が酷い目に遭わされる理由も、何一つない。

なのに屈するのは、我慢がならない。

「…なぁ冬樹よ」

臥龍は冬樹を見る。

「お前の父は、小岩井 防人…我を封じた結界師の一人だったな」

真摯な態度で、臥龍は冬樹に告げた。

「この封印…解いてもらえぬか」