さて、天神生徒会としては、鎌瀬戌の行動から生徒達を守らなければならない。

「龍乃」

刹那が挙手する。

「校外での風紀活動を許可してもらいたいのだが、構わんか?」

「ぇあ?」

龍乃はキョトンとするが、琥珀、武、ノエル辺りは、すぐに刹那の『意図』に気付いたようだ。

「悪いんだぁ、刹那君」

クスクス笑う琥珀。

「ほ、程々にしておいてね刹那君、一応他校の生徒だから…」

ノエルが釘を刺すように言うが。

「何…」

刹那は静かに立ち上がった。

「『斬り』はせんさ。新生琴月は不殺だからな」