龍乃一味のカオスな学園生活

「四の五の言っていても時間が勿体無いだけですわ」

冬樹の手を振り払った頼張副会長が、強い口調で言い放った。

「対抗戦という話は、そちらにも伝わっているのでしょう?」

「え、ええ…それは伝わっていますが…対抗戦といっても、一体何を…」

困惑するノエルに。

「昔から、文武両道という言葉があります。学業と武道を両立させてこその名門校」

頼張生徒会長が、眼鏡を指先でクイと押し上げる。

つまりは、そういう事。

「そちらにも、何やら物騒なものをお持ちの方が数名いらっしゃるようですし…」