「お嬢様」

刹那が琥珀の寝所に忍び込む。

「夜伽の相手に参上致しました」

「せ、刹那君っ?な、何を言ってるのっ?」

「寂しい夜に、お相手を致すのも次期指南役の務め…」

ジリジリと近づく刹那に、後ずさりする琥珀。

「だ、駄目だよ刹那君っ、僕達そういう関係じゃ…!」

「お気になさらず。お嬢様に想い人が出来るまでの、いわば指南役としての務め。俺に何の感情を持ってなかろうと、一向に構いません」

「そ、それじゃあ猶の事こんなのよくないよっ!」

琥珀の言葉にも構う事なく。

「失礼致します」

「い、いやぁぁあぁぁあぁあぁっ!」