龍乃一味のカオスな学園生活

「ち、違うんですっ、僕は冬樹様を…!」

「ふ、冬樹君を覗いてたのっ?」

豆太郎の言葉に若干引く花。

琥珀やセレナ、亜鳥といった、天神学園指折りの美少女達を覗いていたのならまだしも、男の冬樹を覗いていたとは。

「し、知ってるよ、男の人が男の人を好きなのを、び、びーえるって言うんだよっ」

いやいや、それは短絡的過ぎるぞ花。

「そ、それは誤解です花お嬢様っ!」

「な、何で私の名前を知ってるのっ?」

「そ、それはっ」

「びーえるの上に、私のすとーかーなのっ?」

「ち、違っ」

「お兄様たすけてえぇぇぇぇえぇっ!」

「はわわわわわわあ!」

「あわわわわわわあっ!」

最早要領を得ない。