龍乃一味のカオスな学園生活

おぉっ、と。

声を上げるセレナ。

「流石武君です、何て聡明なっ」

「普通だと思うが…」

武、胡乱な目。

「どうせなら呼び掛けだけでなく、何かもっと予防に使えるようなお薬とか出してあげたいですよね…」

しかし保健委員とはいえ、セレナは一介の生徒に過ぎない。

専門的な薬学知識を持たないので、無闇に薬を配ったりは出来ない。

「ならばマスクなどはどうだ?風邪やインフルエンザの予防に効果的だというし」

「あ、それいいですね!天神薬局で沢山使い捨てマスク買って来ましょうか!」