龍乃一味のカオスな学園生活

ホッと胸を撫で下ろす花。

これで生徒会からも解放され、花は自由の身だ。

と。

「ノエルっち、下校放送の書類ってどこあんの?」

龍乃がノエルに訊く。

「えっと、えっと…確かこれ…かな?」

ノエルが手際悪く書類の束をバサバサ机の上に散らかしながら、龍乃にそれを渡す。

「ん゛、ん゛んっ!」

二度三度と喉の調子を整えて。

「げこー時間になりますたっ、こーないに残っているせーとわっ、速やかにゲコーしてくらさいっ」

書類を読み上げる龍乃。

「めっさ噛んでるし」

プププと笑う亜鳥。

「しかも棒読みだな」

呆れた顔をして呟く刹那。

「うるさいなっ」

龍乃が唇を尖らせて言った。

「アタイこーゆーの苦手なんだよっ」