「龍乃さん、龍乃さん」

「ん゛?」

クリスマステロの進行そっちのけで、七面鳥にかぶりついていた龍乃は、傍らに立っていたノエルに呼ばれる。

「ふえっ?もうお開きっ?さっき始まったばっかじゃん、まだピザもラザニアも舌殺しも食べてないしさぁ」

「誰もお開きだなんて言ってないよ、というか龍乃さん、どれだけ食べる気なのさ」

呆れた顔をするノエル。

彼が言いたいのはそんな事ではなく。